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SSL 証明書のエラー:意味と直し方

最終確認:2026/10/20

ブラウザに「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されたら、サーバーの証明書がいくつかあるチェックのどれかに通らなかったということです。どれに失敗したかはエラーコードで分かります。どこを見ればよいか分かれば、ほとんどは数分で直せます。

要点

  • エラーの多くは、証明書の期限切れ、開いた名前が証明書に含まれていない、中間証明書の不足、ブラウザが信頼しない発行者、の 4 つのどれかが原因です。
  • Let's Encrypt などの無料証明書は有効期間が短いため、自動更新は必須です。
  • 2026 年 3 月 15 日から、公的に信頼される証明書の有効期間は最長 200 日になりました。2027 年には 100 日、2029 年には 47 日に短縮されます。
  • SSL チェックで証明書を確認し、ドメイン監視で期限切れ前に通知を受け取りましょう。

エラーコード

エラー(Chrome)意味対処
NET::ERR_CERT_DATE_INVALID証明書の期限が切れているか、まだ有効になっていない証明書を更新してウェブサーバーを再読み込みします。有効に見える場合は端末の時刻を確認します。
NET::ERR_CERT_COMMON_NAME_INVALID開いた名前が証明書に含まれていない使っているすべての名前(example.jp、www.example.jp、サブドメイン)を含む証明書、またはワイルドカード証明書を取得します。
NET::ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID発行者が信頼されていない:自己署名、社内 CA、中間証明書の不足公的に信頼される認証局を使い、完全な証明書チェーンをインストールします。
ERR_SSL_VERSION_OR_CIPHER_MISMATCHサーバーが古いプロトコルや暗号方式しか提供していないTLS 1.2 と TLS 1.3 を有効にします。
NET::ERR_CERT_REVOKED認証局が証明書を失効させた新しい証明書を取得します。鍵が漏えいした場合は鍵も作り直します。
ERR_TOO_MANY_REDIRECTSHTTP と HTTPS の間のリダイレクトループ。CDN が「flexible」モードのときによく起きるCDN を full/strict モードにし、サーバー側のリダイレクトは 1 つだけにします。

証明書の期限切れ

Firefox では同じ問題が SEC_ERROR_EXPIRED_CERTIFICATE と表示されます。Let's Encrypt の証明書は有効期間 90 日で、certbot などの ACME クライアントやホスティングの管理画面が自動で更新します。ただし、80 番ポートを閉じた、DNS を別のサーバーに向けた、新しい証明書の取得後にウェブサーバーを再読み込みしていない、といった理由で更新が気づかないうちに失敗していることがよくあります。

CA/Browser Forum のルールにより、証明書の有効期間は短くなっています。2026 年 3 月 15 日までは最長 398 日、その後は 200 日、2027 年 3 月 15 日からは 100 日、2029 年 3 月 15 日からは 47 日です。手作業での更新はもはや現実的ではないため、ACME で自動化しましょう。

中間証明書の不足

サーバーは自分の証明書と一緒に中間証明書も送る必要があります。パソコンのブラウザはキャッシュから不足分を補えるため「自分の環境では開ける」のに、スマートフォン、アプリ、curl、API クライアントではエラーになります。完全なチェーンをインストールしてください。Let's Encrypt なら fullchain.pem、ホスティングの管理画面なら「CA バンドル(中間証明書)」の欄です。SSL チェックでチェーンがそろっているか確認できます。

名前の不一致

証明書が対象とする名前は SAN(Subject Alternative Name)欄に記載されています。Firefox ではこのエラーは SSL_ERROR_BAD_CERT_DOMAIN と表示されます。*.example.jp のようなワイルドカード証明書は 1 階層(shop.example.jp)だけを対象とし、example.jp そのものや a.b.example.jp は含みません。www 付きでも開けるサイトなら、両方の名前を証明書に含める必要があります。

その他の原因

  • 混在コンテンツ:HTTPS のページが http:// でスクリプト、画像、スタイルシートを読み込んでいると、鍵マークが消えたり読み込みがブロックされたりします。https:// に書き換えましょう。
  • HSTS:一度 HSTS を送ったサイトでは、max-age が切れるまでブラウザは証明書エラーを無視させてくれません。HTTPS を止めるのではなく、証明書を直すのが正解です。
  • CAA:ドメインに CAA レコードがある場合、記載された認証局しか証明書を発行できません。使っている認証局が含まれていないと更新に失敗します。
  • 端末の時刻がずれていると、証明書が期限切れやまだ有効でないように見えます。
  • HTTPS 通信を検査するウイルス対策ソフトや社内プロキシは独自の証明書を提示するため、そのネットワークや端末でだけエラーが出ることがあります。

チェックと通知

  • SSL チェックでは、有効期間、対象の名前、証明書チェーン、TLS バージョン、HSTS、HTTP から HTTPS へのリダイレクト、CAA レコードを確認できます。
  • ドメインをドメイン監視に追加すると、証明書の期限切れ前と証明書が無効になったときにメールまたは Telegram で通知します。

情報源

このガイドは公開情報をまとめたもので、法的助言ではありません。

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